ミシマ青空通信 №44
七十二候の一つで、『くまあなにこもる』と読みます。『大雪』の次候で 12/12~12/15頃に当たります。クマが冬籠りを始める頃です。秋に栄養価の高い木の実などをたくさん食べて皮下脂肪を蓄え、飲まず食わずで春を迎えます。クマの『冬籠り』は、『冬眠』よりも眠りが浅く、わずかな刺激で目を覚ますこともあるそうです。また、冬籠りの前には熊笹をたくさん食べて腸内に毒素が発生するのを防ぎ、さらに、松脂を食べて糞が漏れないよう肛門を塞いだ状態で冬籠りに入るそうです。
打ち上げから6年、総飛行距離およそ52億kmという長旅を経て、小惑星探査機「はやぶさ2」は、5日午後、小惑星リュウグウのかけらが入っているとみられるカプセルを地球に向けて投下し、その後休む間もなく、新たな探査目標である小惑星「1998KY26」に向け旅立ちました。この小惑星は、直径が約30 mのほぼ球形で、自転周期は、わずかに約10.7分。水が豊富に含まれている可能性も有り、地球に衝突する危険性があるとされる小惑星の一つでもあるそうです。このような数十メートルサイズの小惑星は、数百年に1度の頻度で地球に衝突し、落下地点によっては都市を壊滅させる恐れがあるとのことですが、今回のミッションで実際にその天体を調べることにより、衝突を避ける研究に役立つのではないかとの期待もあるようです。まるでSF映画の世界ですが、仮にこのミッションが成功すれば、直径100m以下の小天体を探査機が訪れるのは世界初となり、さらに期待は高まります。到着は2031年7月の予定で、飛行距離はリュウグウまでの往復の倍となる約100億kmに達します。「はやぶさ2」の専用ホームページを開くと、「はやぶさ2」と地球との距離が刻々と表示され、現在、毎秒約5kmのスピードで遠ざかっているのがわかります。 興味のある方はこちらをどうぞ ⇒ https://www.hayabusa2.jaxa.jp/mission/ 一方、リュウグウから持ち帰ったカプセルの中身の分析も楽しみです。惑星の起源だけではなく、地球の海の水の起源や生命の原材料をも探求することはできるのでしょうか。 新型ウイルスの感染が続く中、年末年始を迎えます。これまで以上に気を引き締めて、感染防止を怠ること無く、つつがなく新年をお迎えください。 来年こそは良い年でありますように、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 首都圏営業部 新井山 勲
2020,12,11