ミシマ青空通信 №43
七十二候の一つで、『きんせんかさく』と読みます。『立冬』の末候で 11/17~11/21頃に当たります。ここでいう「きんせんか」とは、水仙のことで、花弁の中心にある黄色い冠のような「副花冠」を金色の盃を表す「金盞(きんせん)」にたとえた別名です。さらに、水仙には「雪中花」という別名も有り、雪が舞い降りる中、上品な淡い香りを届けてくれます。このように、水仙は寒い所で咲くイメージですが、以外にも原産地は地中海で、学名はギリシャ神話にちなんだ「ナルキッソス」です。
近年、紅葉シーズンを待たずに葉が茶色に変色する、いわゆる『ナラ枯れ』の被害が広まっているようです。これは、カシノナガキクイムシ(カシナガ)という5ミリ程度の虫が媒介するナラ菌により、主にミズナラ ・ コナラ ・ カシ類の木が集団で枯れてしまう現象で、枯れた木が倒れることによる人身被害や、土砂流出を防ぐ防災機能の低下などが懸念されているようです。以前、マツクイムシの被害が深刻な時期が有りましたが、同じようなことが「ナラ ・ カシ」でも起こっているようです。困ったことに、カシナガの繁殖効率は直径10cm以上の樹木で良い為、高齢のナラ林で被害が激しくなるとのことで、山林管理の目的で太い木だけを残して伐採する手法は逆効果で、被害が拡大する恐れがあるようです。かつて炭や薪を燃料として使用していた頃は、10 ~ 30 年という短い周期で伐採が行われていた結果、『ナラ枯れ』の被害が目立たなかったのかもしれません。ただ、注意しなければならないのは、『ナラ枯れ』が起きた樹木の周辺では、何故か猛毒のキノコ『カエンタケ』が見つかることがあるようで、もし見つけた場合は絶対に触らないようにしなければなりません。 アメリカ大統領選挙の結果が、ようやく判明しました。当選したジョー ・ バイデン氏は、今回が3回目の立候補で、過去の経歴や実績は申し分ないのですが、来年1月20日就任時の年齢が78歳という史上最高齢になることから、むしろ、最初の女性副大統領として注目を集めている、カマラ ・ ハリスさんの初の女性大統領説がささやかれ始めたようです。ジャマイカ人の父とインド人の母を持つ彼女は、聡明で、大統領としての素質も充分備えているようです。いずれにしましても、バイデン氏の当選により、アメリカが正常化し、国際社会に復帰することは歓迎すべきことではないでしょうか。 コロナワクチンの実用化が見えてきました。できる限りインフルエンザの予防接種を行い、気を緩める事無く感染予防を心掛け、この冬を何とか無難に乗り切りたいものです。 首都圏営業部 新井山 勲
2020,11,12